盗撮の再発防止をするには?具体的な手段について解説!
「盗撮をして一度懲役刑に処されてしまった。もう、盗撮は絶対にしないと心に決めた」……しかし、そのような覚悟を決めたにもかかわらず、性犯罪を繰り返してしまう人は世の中にいます。
どうすれば、性犯罪の再発を防げるのでしょうか?
性犯罪の再発防止のためには、性犯罪を繰り返してしまう理由、犯罪を繰り返した場合の不利益、性犯罪再発防止の具体的方法を知ることが何より大切です。これらについて、以下で説明します。
1.再犯とは
ここでいう再犯とは、一度罪を犯した者が再び罪を犯すことを言います。再犯の場合は、裁判において刑が重くなる可能性があります。
すなわち、裁判所は量刑判断をするにあたって様々な事情を考慮しますが、再犯であることは、量刑を重くする方向に働いてしまうということです。そのため、一度盗撮をしてしまった人が盗撮の再発防止に取り組むことは非常に重要なことです。
ここでは、「再犯」を「一度罪を犯した者が再び罪を犯すこと」という意味で使いました。しかし、再犯という言葉は多義的に使われています。
例えば、刑法上の再犯(これを累犯ともいう)は「懲役に処せられた者がその執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に更に罪を犯した場合において、その者を有期懲役に処するとき」を言います(刑法56条)。この場合の再犯と、今回使われている再犯は、全く異なる意味です。
また、「性犯罪の再犯率」という言葉が使われた場合の再犯は、性犯罪を犯した人が再び性犯罪を犯したこと、といった意味で使われていることが多いでしょう。
再犯という言葉を見たら、どのような意味で再犯が使われいるのか、意識してみましょう。
2.盗撮を繰り返す理由
盗撮行為を行う理由としては、様々なものがあります。
例えば、ゲーム感覚で盗撮を行い、「バレるかバレないか」のスリルを求めることが挙げられます。
また、日々の生活や仕事にイライラしておりストレス解消のため行う、または、女性に対する興味や偏見・認知の歪み(女性は盗撮されて喜んでいると思い込む)などが考えられます。
その他、何度反省してもどうしても盗撮がやめられないという場合には、性依存症の可能性もあるでしょう。これは、精神疾患の一つで、性衝動を抑えることができずに犯行をしてしまうものです。
性依存症と類似するものとして、アルコール・ギャンブル依存症、窃盗癖(クレプトマニア)という病気も存在します。
もし、盗撮を繰り返す原因が性依存症による場合、個人で解決することは困難です。そのため、専門の医療機関による治療を受けることが必要でしょう。
3.盗撮行為の再発を防ぐ方法
盗撮の罪で一度捕まっても、更生できなかった場合は、再度犯行を行ってしまう恐れがあります。そこで、盗撮の再発を防ぐために何ができるかが重要となってきます。
盗撮の再発を防ぐための方法には以下のものがあります。
(1) 盗撮できない状況を生み出す
現代の技術の進歩により、盗撮行為が簡単にできるようになってしまいました。そのため、その簡単にできる状況を変えることも一つの手です。
例えば、電子機器を極力持ち運ばない、携帯のカメラ機能を無くす(アプリを入れない、物理的に破壊等)、家族がいる場合に携帯の待ち受け画面を家族写真にするなどの手段があると思われます。
(2) 医療機関に通う
どうしても盗撮がやめられないといった場合には、医療機関に通院して治療を受けるといった方法があります。医療機関(心理カウンセラーや、心療内科、精神科の医師等)には、様々な治療プログラムが存在します。
例えば、カウンセリングは、心理カウンセラーや、心療内科、精神科の医師に、自分の抱えている問題を話し、カウンセラーから適切な対処法等の助言を受けるものです。
盗撮をやめられないのは自己の精神上の問題である可能性が高いため、上記専門家に相談をしてみるのも1つの手です。
また、グループミーティングというものも存在します。これは、性的問題を抱えた人が集まり、各自が協力して、性犯罪の再発防止を目指すものです。同じ悩みを抱えた人が集まることで、安心感ややる気が生まれ、一人で再発防止に尽力するよりも、より効果的です。
その他にも、再発防止の方法として、薬物療法(抗うつ剤や、男性ホルモンを抑制する薬の使用)や認知行動療法(もの考え方や受け取り方に働きかけ、精神の安定を図る)といったものも存在します。
4.盗撮を繰り返してしまう方は弁護士へ相談を
先述のように、再犯の場合は重い刑に処される可能性があります。
しかし、盗撮をやめたいけれどやめられないといった場合が存在します。その場合は、先ほど述べたように、専門家に相談することが必要です。
また、弁護士に相談することも1つの手です。
弁護士は、盗撮を繰り返してしまう人の更生方法についても熟知しており、親身になってサポートしてくれます。一人で悩むのではなく、医療の専門家、または弁護士に相談するべきです。
さいたま市、京浜東北線・高崎線・宇都宮線・湘南新宿ライン沿線にお住まい、お勤めの方で、盗撮事件を起こしてしまいお悩みの方は、経験豊富な泉総合法律事務所浦和支店の弁護士へご相談ください。
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